埼玉県歯科衛生士会では、埼玉県内の地域ごと9つの支部に分かれて各種活動を行っています。

活動レポート

REPORT

令和3年度 第1回第5次生涯研修会

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投稿日 2021.04.15

日時:令和3年4月11日(日)13:15~16:10

会場:彩の国すこやかプラザ2F 研修室1・2・3

演題:歯周治療の基本「口腔衛生指導と生活習慣指導」

  ・セルフケアとは

  ・物理的・化学的プラークコントロール

  ・行動変容に必要な知識と技術

  ・禁煙支援と食生活の改善指導

  ・口腔内悪習慣:ブラキシズムなどへの対応

講師:沼部幸博先生 野村正子先生

 令和3年度1回目の生涯研修会はeラーニングで開催されました。最初にセルフケアについて話がありました。セルフケアとは歯周病やう蝕予防を自分で行うことに意味があり、歯科医師・歯科衛生士が行うプロフェッショナルケアとコラボレーションすることで歯周組織を健康に保つためにとても重要であることがわかりました。

 次にプラークコントロールはすべての治療に優先され、薬剤等を使用する化学的プラークコントロールには機械的プラークコントロールを併用することが必要であり、物理的プラークコントロールは自分に合った歯ブラシを使うことがいちばんの味方であるというお話がありました。ここで野村正子先生によるブラッシング指導がありました。

 行動変容に必要な知識と技術については、相手が健康行動の変容のどのステージにいるのかを見極め、各ステージに合わせたアプローチを行うことが歯科衛生士に求められていることがわかりました。

 禁煙支援と食生活の改善指導のなかで、禁煙のきっかけになった人の2番目に歯科衛生士が挙げられたことは行動変容の一翼を担っていることの証であると感じることができました。

 まとめとしてセルフケアの2本柱はプラークコントロールと生活習慣の改善でリスクファクターを取り除くこと、患者さんには口の中の変化に敏感になってもらうことが大切であることがわかりました。

 歯周病は全身疾患を遠隔操作してしまいます。身近な禁煙指導等の患者教育に関わることも大切な業務につながります。歯科衛生士として患者さんの命を救うことができることを自覚し、心の動きと行動パターンの変化を感じ取りながら患者さんに合った指導を根気よく続けていくことが必要だと感じました。


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